2000年後半 釣行録

10月12日 西浦 晴れ  大潮
師崎出港 敏栄丸
釣果(船) クロダイ
62匹
マダイ
12匹
マゴチ
9匹
シオ
2匹
ハマチ
2匹
カワハギ
3匹
マダコ
1匹

秋晴れの日差しの中、波もほとんどなく、中ベテランのOA氏とT氏との3人で再びハゴ(クロダイ)釣りに挑戦しました。このハゴ釣りは人によって好き嫌いが別れる釣りで、大ファンもいれば、もう懲り懲りと言う人もいる釣りです。

 今回はOA氏とT氏にはトモに座を譲り、ミヨシでただ一人、魚との真剣勝負。ビールも飲まず、おしゃべりタイムも無し、姿勢を正し、餌を付け替えては真剣にアタリを待つ、集中オンリーの結構、暗あ〜い釣りでした。

 大潮の下げ潮でも潮の流れは速くなく、12号のオモリで底が取れ、それから潮が緩むに従って軽くしていきます。水深は18m位です。最初のアタリはいきなりで、マダイの25cmが、続いて中型マゴチが上がってきましたが、幸先は良いものの、前回と同じパターンなのでハゴに見放されていないか、ちょっと不吉な予感でした。

 エサ取りも多いようでカワハギや放流サイズのアカチンも登場です。とにかく餌を投入して30秒もすれば餌がかじられています。この餌のエビの食べられ方で魚の種類を推測するわけです。ついでに、魚が釣れた時、ハリの掛かった位置でアワセのタイミングを確認します。

 釣りだして40分、撒き餌が効いてきたのか、穂先が少し反応した後、ゆっくり糸を送り込んで大きく合わせると、手応えがあり、鋭い引きを堪えて第1号のハゴが釣れました。黒の鎧甲をまとった武士の様なハゴの精悍な姿には惚れ惚れします。手強い武士をやっつけた、と言う感じですね。

 後はこれの繰り返し・・・、餌を付けてゆっくり着底させ、タナをとって穂先を見つめ、僅かな反応を見逃さず、変化があれば送り込んで合わせ、ガツガツした重量感のある引きを楽しんで、浮かせ、ハリス糸を手で摘んで船中に放り込む。ハリを外した後、腹に貯まった空気を抜いて、カンコにドボン・・・です。

 この一連の流れを何事も無かったかのように、無口で笑わず眉間にシワを寄せてやるわけです。気分は高倉健ですね。

 10時までに10匹をクリア。12時までに20匹をクリア。午後ににもう10匹と思いましたが、潮が上げ潮に変わってから、途中バラシを3連続、何とかハゴを4匹は追加したものの、ハマチとキビレ、マダイが釣れて、まさにハゴ釣りの流れが変わってしまいました。ハゴ釣りの真剣勝負の緊張の糸が切れて、お疲れで2時に納竿としました。

 
 トモの二人も大活躍、慣れていないハゴ釣りにしては充分沢山釣っていました。口はちょっとうるさい船頭さんですが、みんなに上手にハゴを釣らせてくれた様です。息子さんの別船もハゴやマダイを沢山釣っていた様でした。

 勿論、船からあがれば高倉健(そのつもり)から、おしゃべりマッキーに変身していましたが、大変つ(か)れた釣りでしたね。


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