2000年後半 釣行録

10月26日 西浦 晴れ  大潮
師崎出港 敏栄丸
釣果(船) クロダイ
59匹
小ダイ
10匹
マゴチ
2匹
カワハギ
1匹
カレイ
1匹
 
 先回調子が良すぎたので、何となく気合いが入らない。そこで、カワハギやアオリイカの仕掛けを持っていき、午前中クロダイを釣ってから、午後美味しい外道を狙う作戦をたてて、いつものO氏と2人で出かけました。

 クロダイが良く釣れるようになったせいか、今までハマチやマダイを狙っていた船がクロダイを狙うようになり、ここ師崎近辺も船が多くなってしまいました。

 この日は大潮で朝から潮の流れが少し速かったが、相変わらずエサ取りは多いようでした。エサ取りの魚が餌を取らないようでは魚全体の活性が低く、本命のクロダイも釣れないから、初めは辛抱強く餌交換の繰り返しに徹します。本命が近寄ってくるとエサ取りの小魚も追っ払う。と、信じてアタリがあっても無くても頻繁に餌交換です。

 そのうちに、竿先が僅かですが、ゆっくりお辞儀をしました。波の揺れとは違う、ほんの数センチです。送り込んでアワセを入れますが、少し重みを感じただけで掛かりません。ハリに掛かってバラすと、暫くは釣れませんが、掛からなかった時は又、餌を取りに来ます。クロダイが居ることを確信出来て、「おるなー」という感じです。再度餌のウタセエビを慎重に付けて投入。今度はアタリが有った後、送り込みをゆっくりにして大きく合わせると、本日待望の1匹目が掛かりました。

 ごつごつした鋭角的な引きはたまりません。上げてくる途中、2度,3度糸を出して、魚をあしらい、最高の気分を味わって、最後に魚を浮かせました。こうなるとこっちの物。ハリスを手に巻き魚を海面から船に放り込む。ハリでガス抜きをしてカンコに魚をドボンであります。

 トモに座を構えたせいか、最初から順調な滑り出しで、好調子を持続。しかし11時ころから、風波が出てきて、タナが取りにくくなってしまい急にペースダウン。20匹釣って昼飯を、と思いましたが、後1匹が釣れず12時を過ぎてしまい、『腹がへってはいくつも釣れぬ。』とオヤジギャグ言いながら、おにぎりを頬ばりました。船の上で食べるおにぎりと穴子の干物、カップ豚汁は実に旨い。

 はじめバラシが多いと嘆いていたO氏も潮が上げに変わってからは、一時入れ掛かりで調子を取り戻し、やはり20位釣って午前の部を終了しました。

 しかし、昼前は大したことはないと思っていた風も波も、午後になってから徐々に強くなってきて、その後1,2匹追加しただけで、美味しい外道作戦もあっさり諦めて、1時に帰港しました。

 ところで、クロダイの味の方ですが、最高に美味しいですね。釣った時に魚の空気袋に貯まったガスを抜くのですが、その時に脂も飛び出る程です。美味しいはずのマゴチと並べて刺身にすると、クロダイの方が脂がのっていて、しかもプリプリしているので、先に無くなってしまいます。ウタセクロダイ、いや秋の『ウタセハゴ』、これは知る人ぞ知る美味い物の一つでしょう。



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