日本列島の南岸を低気圧が通過する冬の雨の予想で、ひょっとして雪かも?こんな天気予報でしたが、朝5時に起きてみると曇ってはいるものの、穏やかそうな日です。雨の降り出しが遅れる事を願って、家でコタツに入っているよりはと、予約無しの一人で飛び入りしました。
この日行った忠栄丸はマッキーが最初に師崎で乗った船で、昔からメバルを釣らせるのが上手で、釣りを始めた頃は毎週通っていました。今も年に1度は顔を見せるようにしています。思った通り、こんな日は釣り人が少なく、お客さんは2人。だから乗合といっても貸し切り状態です。空は曇って、海は凪、潮は大潮で条件は狙い通りでした。後はメバルのご機嫌だけです。
仕掛けは上州屋の特価品、竿もがまかつの真鯛竿とあまり気合いの入っていない仕掛けや道具仕立てでしたが、思い立ったら直ぐの釣りでしたから、仕方ありません。いくら凪とは言え、冬の海上は寒いです。せめて日でも射していれば温かいのですが、日が射す様な天気では風が吹いています。
私の防寒装備は靴下の上にダウンのオーバー靴下、というかインナーブーツを履き、長靴です。下半身はサロペットの下にモモヒキ(タイツ)とズボンの3枚重ね、上半身はシャツ、毛糸のチョッキ?(ベスト)、ポロシャツ、半袖のダウン、フリースのジャンパー(ジャケット)、カッパ(レインウエア)、これ以上着ると身動きがとれません。勿論ホッカロンを貼ってあります。頭は帽子、目出し帽、フードの3重でした。
さて、船長の「どーぞ」のマイクの声に、最初の仕掛け投入。何もお客2人だから、マイク無くても聞こえますが、まあ運動会の行進曲の様に、この方が気分的にやる気を起こさせてくれます。「底は荒いです、気を付けて」、「そーか荒いのか、」と思った瞬間に根掛かりでオモリを取られてしまいました。
気を取り直してオモリを付け直し、再投入。底を1ヒロほどきってアタリを待つとコンコングーと気持ち良いアタリです。決してアワセを入れません。セオリー通りリールをゆっくり1巻きして、追いを待ち、またコンコングー、そしてまたゆっくりゆっくり、送り込みながら一巻きアップ。メバル釣りで一番楽しい時を堪能します。
実にメバルらしいアタリと引きを楽しんで、上げてみると3匹乗っていました。隣で釣っていた船宿のおじいさん(85才?)も一荷で釣り上げてます。「今日は大正解。さあこれから!」と思ったんですが、後が続きません。魚の重みナシに釣れるのは放流サイズばかりで、何匹も腹に貯まったガスを抜いて海に帰してやりました。
結局、その後9時30分頃より雨がシトシトと降りだし、寒さが冷たさに変わって行きましたが、海は凪なので我慢、我慢。好きで来てるんだから、、、。 美味しい外道の馬ハギや20cmを越える、まあまあサイズのメバルも、ポツポツと釣れることは釣れるのですが、一番下のハリに掛かる事が多く、底の住みかから出ていないようで、大漁は諦めました。船宿のおじいさんもほぼ同様の釣果でした。
本当に拾い釣りの様な感じでしたが、ここで釣れる黒っぽい黒メバルは美味しいから我が家では大好評です。充分食卓を楽しませてくれるだけの数は釣れました。
途中、「家でコタツに入っておれば良かった。」と思いながらも、帰って来ると、「また行きたいな。」と思う心境は、登山家が山に登るのと同じですね。
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