2001年前半 釣行録

5月10日 三重県
迫間浦
曇り 波少 旧暦17日
愛光丸
釣果
(マッキー)
オニカサゴ
14匹
フサカサゴ
6匹
カサゴ
2匹
アヤメカサゴ
3匹
ノドクロ
3匹
水フグ
3匹
ヒメ
多数

 4月にオコゼ(オニカサゴ&フサカサゴ)釣りに行こうと予定してたのですが天気が悪く、日延べ、日延べになっていました。しかし待った甲斐あって、この日の天気は最高のコンディション、釣る気満々です。

 今回は、新舞子にある釣具店『フィッシングいとう』の御主人、伊藤氏と同行しました。伊藤氏には最初にオニカサゴ釣りの仕掛けや、釣り方を教えていただき、マッキーのオニカサゴの師匠です。いわば『オニ師匠』ですが、適切なアドバイスをしてくれる、優しく、面倒見が良い人です。

 5時出港ということなので、家を午前2時半に出発。これが唯一オニカサゴ釣りの辛いところですね。前々日から支度は全部整えておき、前日の夕食はビールを飲んで、すぐ寝ちゃうわけです。鬼退治には周到な準備があるわけです。

 さて出港して朝のうちは少し風があったものの、段々凪いで、それにつれてウインドブレーカーを脱ぎ、トレーナーを脱ぎ、サロペットを脱ぎ、遂に半袖シャツ1枚になるという天気でした。

 水深130mラインに到着、さっそく釣り開始。エサのカツオのハラモを付けて仕掛けを投入。この日の仕掛けは片天秤に、ハリス6号でムツバリ18〜20号の3本バリです。オモリは150号、勿論電動リール使用です。

 この日のもう一つの楽しみは竿でした。冬にオニカサゴ用の竿を自作したので、この竿を試したかったのです。14mm径の180cmグラスソリッドの先を削って細くし、手持ち部分を着脱式にしてあります。魚が釣れてやっと竿の完成ですから、使う前は未だ未完成。はたしてアタリが取れるか、バラシが多くないか、ガイドが取れちゃわないか、ポキッと折れちゃわないか、ちょっと心配でした。

 伊藤氏と二人、ミヨシの左右に座をとり、仕掛けを投入しました。糸フケを取って棚を確認していると、もう後ろから電動リールのモーター音がギュイーンと聞こえます。伊藤氏が仕掛けを入れて、すぐに魚を掛けました。あまりにも早いヒットに驚いていると、マッキーにもヒットです。

 オニは結構集団で居るので他人がヒットしたら自分もヒットするチャンスですね。上げてくる途中、所々で暴れるので、竿がググっとしてスリル満点です。二人ともさっそく30cmオーバーのオニカサゴをゲットして、滑り出し好調です。そして、自作竿での初の獲物に喜び倍増です。

 続いて、またまた伊藤氏にムシガレイ、マッキーに中オニと、すぐに両目が開き、その後もポツポツと釣れました。20cm以下は余裕のリリース、中だるみは多少あったものの、アタリが遠のくと、場所を移動してすぐにアタリ、と言う具合に好調でした。

 11時までにオコゼだけでお互い13匹ずつ釣り、ツ抜け。20匹の大台を狙えそうです。今日はオコゼでもオニカサゴが多く、何故かフサカサゴが少なく、アヤメなどのカサゴも割合少なかったです。波も風も無かったので、船長は根のそんなに荒くない根回りを上手に流せたんでしょう。

 昼頃にはマッキー絶好調になり、入れ掛かりになりました。何かリズムが出てきて、魚が掛かる。巻き上げて魚を外す。仕掛けを投入。底にオモリが着くまでに、オニの毒トゲを料理バサミでパチパチ切り落とす。着底して棚を取り少し待つとコンコン。合わせて巻く、、、

 そんな具合に、不思議なもので釣れ出すと、自分の実力以上というか、運が付いてきて、どんどん勝手に釣れちゃいました。そして41cmもゲッチュウ〜。

 後ろから頻繁に聞こえるモーター音に、伊藤氏も圧倒されて、やや無口になり、船頭からもハッパを掛けられる始末。ところが何やら、ここからオニ師匠は秘策を、、、

 バックから何やら取り出し、仕掛けやエサを付け換えて、気分一新。すると今までと打って変わって、ドンドンリズム良く釣り出す。流石に手返しが良い。魚の合わせ方や誘いが上手い。横目で技を盗みながら、今度は後ろから頻繁に聞こえてくるモーター音に、マッキーやや無口になりました。

 人間無口になっている時は物事を考えてる訳で、秘策の上の秘策を考える。が、経験不足か、何も考えつかない。もはやこれまで。降参。本日のオコゼの最長寸も師匠に抜かれ(師匠45cm)、数(師匠20数匹)もいつの間にか抜かれました。うれしい残念、、、でしたね。

 今回は4割が30cmオーバーでマッキーにしては、出来過ぎの釣果でした。次は更に欲張って50cmくらいの大型を釣って見たいっス。

自作竿、150号付けてイイ曲がりしてました。
アタリも分かりやすく粘りもあり、合格です。


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