2001年前半 釣行録


5月27日 師崎前
中ノ島
雨 波高 旧暦5日
師崎出港 敏栄丸
釣果
(マッキー)

セイゴ
1匹
アイナメ
2匹
メバル大
4匹
マゴチ
2匹

 『本命クロダイ&マタカ狙い』で師崎沖に出撃です。クロダイの繊細で微妙な感触を求めながら、オオタロ(スズキ)のオマケも狙う、何とも欲張り作戦で、クロダイ釣りの名手O氏と二人で乗船しました。

 家を出る時には空はまだ曇っていたのに、師崎に近づくにつれて段々怪しい空模様になり、港に着く頃には、我々を歓迎?するかのように、大粒の雨がザーザーと降って来ました。

 今日は師崎沖のニシウラという所で、イカリを2個所に入れて綱を張って船を固定し、撒き餌のウタセエビを撒いて魚を寄せて釣る、掛かり釣りです。大物に備えて、下のクロダイ用のハリには4号、上のスズキ用には6号のハリスで狙いますが、そうこちらの都合がいいように食ってくれるかどうか、、、

 ウタセエビに息を吹きかけ、開いたヒゲの間を通して、口から角に丁寧にハリを刺し、仕掛けを投入します。竿先をジッと見つめます。波に揺れる変化があるだけで、魚の反応が無く、みんな無口で時間が過ぎて行くだけです。

 朝のうちの上げ潮の潮時がチャンスだったのですが、底潮が動かず、天気も悪く、魚のご機嫌も悪く、我慢の釣りとなってしまいました。クロダイらしいアタリやエサの取り方がありません。

 1時間ほどしてやっとアタリ、クロダイより優しい引きで、マゴチが釣れましたが、クロダイ狙いでコチが釣れるときはクロダイが居ない所を釣っている事が多いのでうれしくないです。

 ところがトモのO氏はしっかりクロダイをゲット、こんな食いの悪いときにも釣るなんて流石です。船頭さんもマタカを釣り、調子が出るかと思ったら下げ潮になってしまいました。マッキーには憎きフグが釣れて、集中力もハイそこまで。雨にもマケズ、波にもマケズ、だったのですが、エサを食わない魚には負けて、中ノ島に場所移動することになりました。

 今度はクロダイは諦め、手釣りでマタカ仕掛けです。O氏と二人、トモに並んで気分新たに仕掛けを投入すると、最初からヒット!上のハリにメバル、下にはアイナメが食ってきました。ここのメバルは真っ黒で大きい、アイナメも40cm、700gありました。自分が釣った魚は何だか大きく見えますね。典型的な釣り馬鹿。

 6号ハリスでもハリスが1ヒロと長いせいか、メバルは食ってきます。もっと細い仕掛けならもっと釣れるかと思いましたが、マタカの大きいのを狙っているのでここは我慢です。ここで暫く調子が上向き、同型のアイナメや型のいいマゴチ、メバルを追加しました。

 しかし、ここもアタリが無くなり、再度、師崎前に引き返すことになりました。考えてみてみれば、大きなアイナメを釣って気分は良くしたものの、マッキーには今日の本命がまだ釣れてません。気合いを入れなおしてマタカの小さなアタリを待ちますが、釣れるのは船頭さんばかりです。さすがにプロです。

 ふと横を見るとクロダイ釣りで気合いを入れ過ぎ、疲れたのか、糸を持ったままO氏は居眠りをしています。この油断が魚に伝わったのか、だまされたのか、マタカがエサを食べにきました。この居眠り釣法でO氏は本命のクロダイとマタカをちゃんと釣って目標達成です。釣り人って眠てても糸は放さないもんなんですねえ。

 マッキーにも諦めかけていた最後の最後にやっとマタカのアタリ。塩焼きサイズのセイゴだったのに、「タモ、タモ、タモ〜!!」と、みんなを呼び寄せて、大げさにタモ入れしてもらいました。ちょっと恥ずかしい、テレるって感じ〜い、でした。

 本命の数の目標は達成出来ませんでしたが、夕食で美味しい外道に舌鼓を打つ事が出来ました。特にアイナメの刺身、マゴチの白子、大メバルの煮付け、美味しかったですねえ。口に入れると、思わず目をつむって味覚の世界に入ってしまうほどでした。


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