タコ釣りは体力勝負。アタリがあると立ち上がって船縁に片足を置き、思いっきり手繰って巻き上げるのだ。特に最初の10手くらいは思いっきり手繰るのだ。その後も手を休める事無く手繰る。手を休めるとタコは逃げていってしまう。
それはそれで面白いのだが、何しろエライ。そこで、前から一度試してみたかった電動リールを使っての竿釣り。やってみてダメなら手釣りに変える、と言うことでタコ釣りにF.いとう氏と二人で挑戦した。
翌日は雨の予報なので、当日は凪を期待したが、意外に波風があった。釣り開始。水深60m位の深場を流しながら釣る。ちょっと不慣れな電動リールの操作に戸惑いながら、竿を手持ちでテンヤが海底で小刻みに躍るように操作する。船長が言うには「偶然釣れても、狙って竿でタコ釣りする人は初めて。」とのこと。
「やってみるよ〜」の船長の合図で仕掛けを投入。海底でテンヤを躍らせる。二流し目で早速アタリ!と言っても柔らかく根掛かりしたような感じだが。
餌の穴子に抱きついたタコを下のテンヤ針に掛かるようにイメージして、波のウネリが低くなって高くなる瞬間を見計らって、電動リールの強の巻き上げと竿で思いっきり合わせ、乗せた。竿がミシミシ言う。自作竿のガイドが飛ばないか心配。タコも必死だ!
船縁ストップからが大変。スムースに手動巻き上げに移行しようとしても、重いからモタモタしてしまう。タモで掬ってもらい、何とか2.7`をゲット、足にハリ掛かりしていた。電動+竿で釣れる事を証明でき、思ったことと、出来たことが一致して気分イイ。
アンモナイトが進化してイカになり、更に進化したのがタコと聞く。イカより賢そうだが、さそいは難しくない。穴子の付いたテンヤを小刻みに躍らせる。やはりタコはタコ、賢いがタコ踊りには弱いようだ。
F.いとう氏は体力有るから手釣りで頑張った。でも流石にタコが掛かると「重い、重い」を連発して伝統漁法を楽しんでいた。
11時過ぎ、船中12ハイ釣ったところで晩のオカズ用の魚を釣りに場所を移動。しかしカワハギ、メバルを狙ったが、ウマズラ、カサゴになってしまった。
料理:タコは塩でよく揉み洗いして、ぬめりを完全に落とし、鍋に醤油、酢少々いれ、沸騰したお湯に足から入れ、再沸騰したら五右衛門状態で7分〜10分茹でました。正月用のタコを確保。正月はタコづくしか? なんかタコはイカよりめでたそうですね。
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タコテンヤに穴子を縛ってある。オモリ80号。 |
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