2002年前半 釣行録

5月4日 大畠瀬戸 雨  旧暦22日(小潮)
山口県 大畠港出港 光栄丸 
釣果
(マッキー)
マダイ
1匹

クロダイ
1匹

アイナメ
1匹

カサゴ
多数

 GWの帰省で大畠瀬戸で釣りをした。

 「船長、お願いしまーす」、 「マッキーさん、強運があるから、雨の予報が今日は曇り空で良い釣り日和になりましたね。今日は最初と最後にチャンスがありますよ。」と船頭さんと朝の挨拶を交わす。

 今まで大畠、特に光栄丸とは非常に相性が良い。ここに来れば釣れない気がしない。しかし今日の狙いはカサゴやメバルと違って大鯛。2週間ほど前から鯛が釣れだしたと言うが、GWに入って天候不順で水温が低下して、活性が低くなってしまったそうだ。それに秋と違って春は釣れる可能性が低い。今回はこれまでの運が何処まで通じるか、運試しである。

 ここ大畠瀬戸は潮流が速く変化も激しいので、釣れるポイントも潮時で次々に変化する。季節、潮流、時間、場所、この組み合わせを熟知していないと釣れないようだ。

 7時過ぎ、大畠港を出港。釣り場は港にほど近い所にある大橋の下である。潮流が複雑で渦を巻いている。餌は赤エビ、小さいので針にエビを鼻掛けして刺すのに苦労する。ガマの伊勢尼バリ11号を使ったが、それでもエビが外れやすい。

 釣り始めてすぐにカサゴが連続して釣れる。カサゴを専門に狙わなくても外道として釣れてくるから、お土産の心配がいらない。やや重そうな糸の手繰りかたで船長が良型アイナメをゲット。いかにも美味しそうである。しかし今日はマダイ狙いなので「今日はまだまだこれから。」と言って、活かしカンコにドボンと収まった。

 1時間ほどして潮時になり、最初は1隻だったのに、いつの間にか30隻くらいの船が集結してきた。潮先を流している隣の船のお客さんが根掛かりして、船頭さんに外して貰っている。が、どうも地球じゃなく魚が掛かっているようで、糸を再びお客さんに渡して手繰らせている。上がってきたのは、な、何と4Kgあろうかという大鯛!だった。いいなあ〜

 そんな微笑ましい光景を眺めていると、指先にモゾモゾした感じが来た。少し待って送り込んで合わせると、コキコキした鯛らしい手応え。これはクロダイだった。取りあえずカサゴ以外の魚が釣れて一安心である。

 続いて船長が、大物の手応えで真顔で慎重にやりとりしている。かなりデカそうだ。大鯛かと思ったが、上がってきたのは4,5年生のマダイとクロダイの一荷。活性が低そうなのにダブルで釣るとは流石である。

 潮時を過ぎて、潮に合わせて色々なポイントを釣った。午後になってお土産のカサゴはたくさん釣ったものの、大物はまだクロダイ一枚である。しかも午前中までは、天に雨がぶら下がっている状態だったのが、天に見放されたか、遂に雨が土砂降りになって降って来た。マッキーの運もこれまでかと思い、ここはひとつアイナメ狙いに変更しようと、伊良湖のアイナメ仕掛けで竿を出した。すると船長が、「昨日はこの潮で3.7Kgの大鯛が釣れましたよ。もっとも30隻くらいの船で4枚でしたが、、、」と教えてくれた。

 アイナメなんか狙っている場合じゃない。すぐに再びマダイの仕掛けで指先集中。するとゴキブリが餌をガサガサ突っついているような???このアタリは大物の予感。道糸をギュッと握って次に来る強い引きに備えた。比較的早くギュウーと暴力的な引きが来た♪ シメタ!マダイを確信。

 船長に目で合図をする。「やりましたね。」と目で返って来る。2度、3度と締め込みがあり、その度に糸がギュギュギューと出ていった。久々に味わうこの魚とのやり取りがたまらない。最後は観念したのか、水面に横になって浮いた。

 3Kgには少し足らなかたけど、久々のビックサイズに大満足。土砂降りの雨の中、「やっぱり強運でしたね。」と船長に祝福されニンマリした。それにしても朝の最初の挨拶どおり、最初と最後のチャンスを言い当てたのは流石である。

 味の方は、、、実は春の鯛は美味しくないと思っていたが、特に船長が釣った4,5年生の鯛は脂が結構乗っていて美味しかった。激流にもまれて育っているからだろう。麦わら鯛がこんなに美味しいとは!目からウロコ、いや鯛からウロコでした。

60cm、久々の良型サイズ


この下に大鯛がいっぱい?


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