2002年前半 釣行録

6月13日 常滑沖 曇り  旧暦3日(中潮)
鬼崎出港 伊藤丸 
釣果
(マッキー)
ギマ
27匹
アジ
22匹
カサゴ
20匹
キス
17匹
メバル
1匹
カマス
1匹

 6月の旬の魚と言えば、尾張・三河地方では何と言ってもギマ。梅雨ギマと呼ばれているほどで、この地方と浜名湖にしか生息していないと言われています。この旬の魚を求めてF.いとう さんに連れていってもらいました。

 今回は本命ギマ釣りの前に他の魚も狙う欲張り作戦。まず前夜9時からワタリガニを掬いに出港しました。ナイトクルージングしながら海上にライトを照らし、浮いているワタリガニを発見すると、タモで掬うのであります。初めての体験でしたが、これは面白い! そう言えば以前、内海方面で夜の観光カニすくいがあったのを思いだしました。

 この日は3匹発見。そのうち1匹は掬い損ねてしまいましたが、海面に浮いているゴミを掬うような具合にはいかず、サッと掬わねば逃げられてします。しかもオスの方が素速いそうで、これは人間と同じか? 地のワタリガニは高級品だけに、掬うのに緊張します。掬うのも楽しいが、発見するのも楽しいのです。狩猟本能をくすぐる面白いカニ掬いでした。

 次は上野間沖に移動してカサゴとメバル釣り。昼間はミニサイズしか釣れませんが、夜はまずまずのサイズが釣れます。また浅場のカサゴはいかにも美味しそうな色をしていて、実際に旨いです。

 遠くの夜景を見ながら暗闇で静かに釣りに没頭し、オヤジ二人で若い時のことや子供のことなんか話題にしながら、退屈しない程度にポツポツ釣ります。ゆっくりした時間が流れ、趣味の釣りの粋な味わいを感じました。

 そうしているうちに、船の灯りに誘われて、船縁に中アジが寄ってきました。「見える魚は釣れない。」と言う格言どおり釣れません。F.いとう さんが「ゴカイを短く切ってエサにしたら釣れるかも。」と言って試すと、これが大成功。更にカマス、大アジ、マタカまで釣れてきました。

 こうなると粋な味わいはどっかへ行ってしまい、1匹でも多く釣ろうと必死です。ううん〜粋より釣果か??マッキーもまだまだですね (^^ゞ

 明け方からは仕掛けを太仕掛けに変えて、準本命というか、隠し本命の一発大物、石鯛狙い。先週、F.いとう さんは嬉しい外道で55cmのアズキマスを釣っています。しかしこれは2時間ほど静?の釣りとなり、再び粋の世界へ。

 静が嫌いな二人、今度はキス狙いに変更です。小型ながらメゴチ混じりで沢山釣れます。久しぶりにキスのブルブル感を味わい、2時間ほど釣って目標クリアー、場所変え。

 今度はいよいよ本命のギマ釣り。F.いとう 氏は何を釣らせても上手ですが、特にギマ釣りでは絶対の自信を持っているようです。場所といい、魚の寄せといい、更に釣り方といい、もう完璧ですね。釣行最後に予定した訳が分かりました。隣の船が釣れなくてあくびをしている間に、二人で2時間ほどで100くらい釣り、お昼になったので納竿としました。

 前夜から15時間ロングランの釣りっぱなしで、久々に徹夜しましたが、好きな事をやってると不思議と疲れないのは何故でしょう。

カニ掬いで捕まったワタリガニ。
小型クーラーいっぱいの大きさ。

こらがギマ。
胸部と背部に3本の棘があり、3本ギマとか立ちギマとも呼ばれている。
料理は皮の表面がヌルヌルで剥ぐのが面倒だが、
肝はカワハギと同じで実に美味。
これが食べたくて行くようなものです。



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