2002年後半 釣行録

9月26日 黒森沖 雨  旧暦20日(中潮)
三重県 迫間浦出港 愛光丸  
釣果
マッキー

ウッカリカサゴ
1匹

ワニゴチ?
1匹

フサカサゴ
1匹

ヒメ
1匹

トゴットメバル
1匹


 今年の鮎釣りはおしまいにして、秋の釣りシーズン開幕戦は中深海のオコゼ(イズカサゴ、フサカサゴ)釣りで勝負しました。オコゼ釣りの朝は早い。2時に起きて3時に新舞子にある釣具店『フィッシングいとう』に集合。4名で出発、2時間かけて三重県の迫間浦に着きました。

 天気予報だと曇り時々雨の予報だが夜空には、月も星も輝いている。5時、港に到着。船に荷物を移し、リアス式海岸の静かな湾を、船は鏡のような水面に波を作りながら筏の間を抜け外海に向かった。だんだん明るくなっていく山ぎわを見ていると何故か枕草子が頭に浮かぶ。夜明け前後は実に気分が良い。

 しかし気分が良かったのはそこまで。出港して30分も経たぬうちにポツポツと雨が降り出した。これはイカン。急いでレインジャケットを着る。午前中はもつと思っていた天気が早くも崩れだした。

 港を出て1時間ほどで釣り場に到着。2ヶ月ぶりのオコゼ釣りだ。仕掛けが海底から数十センチ上を漂ようように何度も棚を取り直す。目を凝らして竿先を見つめ、水深130mから伝わってくる僅かな魚の反応を待った。

 根の荒そうな場所ではっきりしたアタリがあった。合わせるもなく自然に電動リールの巻き上げレバーを倒した。竿は大きく曲がってノリを確認。抵抗もするので、良型オコゼかと思ったら40cmオーバーのウッカリカサゴだった。うっかりオコゼかと思った(^^; 

 次は20cmほどのフサカサゴ。竿の曲がりは少ないがオコゼの引き方をする。小さいと言えども油断ならない。棘には猛毒があるのだ。

 その次は小さなアタリに送り込んで合わせると元気良く竿を叩く反応があり、今度こそ本命の良型オコゼと思った。 ら、、、何とコチ。こんな深い海底にも居るのには驚いた。しかも船の生け簀で最後まで元気にしていた。ウキブクロは無いのか?

 出だしはこんな具合で、他の人達もアヤメカサゴやオコゼ、フグなどを釣り、まずまず魚の活性はありそうだ。しかしコチが東風を呼んだわけでもあるまいが、遠くの空が真っ黒だったのが、だんだんこっちに広がってきた。

 そして雨足が急に強くなって、波の山をうち消すほどになり、風も強くなってきた。空は光ってカミナリが鳴る。当然、持ち竿釣法は置き竿釣法になった。落ちたら同じとは思いながらも電動リールから少し離れ、スイッチを触る回数も減った。気持ちが魚に伝わったのか、アタリもだんだん無くなり、祈りも海底から空に移った。

 白波もいっぱい。うねりも徐々に大きくなって、遂に9時頃釣りは諦め船長の『避難勧告命令』発令で帰港することになった。釣り人は何時までも釣っていたい気持ちが強いのでキリが無い。流石に熟練の船長、残念ではあったが(見栄)、命がけで趣味や道楽をするもんじゃないから、良い判断をしてくれた。


しかし、このままでは終われな〜い!

 昼過ぎ、『F.いとう』に帰った。三重県の先程の天気がウソの様に、雨も降ってないし無風の絶好の釣り日和ではないか! そこで午後2時、再びいとう氏の船に乗り二人で常滑沖にタコ釣りに行くことにした。6m程の浅場をカニを付けたタコテンヤで底をひく。タコがテンヤを抱くと重くなるので手繰りながら合わせる。3時間弱で二人で23杯釣った。1.5Kgを頭に1Kgオーバーサイズも数杯いた。いとう氏はタコ釣り名人の域に達しているようだ。今年は1000杯以上タコを釣ったし、最高は家族で出掛け313杯釣ったそうだ(^^;



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