今年は師崎前で春のハゴ(クロダイ)が好調のようだ。その好調さも終わりかけのようではあるが、ハゴ釣りは頭の中でイメージするだけでも腕がムズムズしてくるほどの面白さがあるので、釣り友のノブさんと一緒に行くことにした。ノブさんも敏栄丸にはもう二十何年も通っているベテランさん。船頭や女将さん達とは気心が知れている。
6時出港。渥美沖にイサキを釣りに行く船を見送り、師崎港から近場のニシウラというポイントに向かう。漁協のキメで、6時15分までイカリを打てない。時間になると船頭の長い経験で 風を読み、潮を読み、魚の心を読んで、2丁イカリを打ち、船をポイントに固定した。オオタロ(大スズキ)も狙えるので本命2種の欲張り仕掛けで、いよいよ釣りの開始だ。
最初はエサ取りもいるようで、エサを取られながら、そのうち本命の魚になるだろうと、こまめにエサやタナの点検をする。またこれが魚へのサソイにもなるのだ。このサソイに乗って、ハゴ独特の竿先を静かに押さえるようなアタリがあった。竿先を水面まで下げ、送り込んでから合わせた。コキコキ首を重く振るのを、リールと竿の弾力でやり取りしながら上げてくる。
水中に白銀の影が見えた。竿を置き、幹糸を手繰って、左手でオモリを、右手でハリスを一巻きして抜き上げようとした瞬間、バラシ。。。 久しぶりのハゴ釣りに、アワセが早かったか? たかが1枚バラしただけなのに、とってもクヤシイ。意気消沈。暫くアタリが無くなってしまった。船尾ではノブさんは順調にハゴを釣っているようだ。船頭さんもマダイやセイゴをゲットしている。
遅れをとるまいと、1時間ぐらいして、やっとハゴが釣れた。ヨシヨシ! そして次は1.5Kg
くらいのマタカをゲット。調子が出始めた。更に大物の予感。大きくアワセ入れたら、な、何と竿がバキッと折れてしまった。カッコワル〜イ。思わず誰かに見られてなかったか、後ろを振り返ると、ノブさんは釣りに夢中。良かった〜と思ったら、船頭が笑っている。ううん〜こんな時に限って、お客に気を配っている船頭だ(^^;
二本竿の継ぎ目の所をしっかり差し込んでおかなかったのが原因だった。反省。
仕掛けを手釣りに変えて、心機一転で出直した。暫くは潮止まりのようで、エサ取りすら無かったが、潮が動き出すと、忍と反省の釣りから一転。調子が出てきた。こちらのサソイにハゴがうまく乗り、型の良いハゴが連続ヒット。隣の船の船頭からも「よう釣るなあ。」と褒められ、益々調子に乗って絶好調。目標をツ抜けて11枚釣ってしまった。
アタリが遠のいたところで、場所変えしながら、昼飯タイム。前夜、ノブさんの奥さんのマスさんが、わざわざ作ってくれた、愛情たっぷりの『ほう葉寿司』をお弁当にいただきました。先日、岐阜の山奥で採って来ただけあって、朴のほのかな葉の香りが酢飯とうまく調和して、とっても美味しかったです。釣り以外にも潮干狩りや山菜採りのことを教えていただき、楽しい釣行となりました。
後半はハゴやマタカのアタリが無くなってしまったが、それでもノブさんは良型マゴチやイシモチを粘り強く釣ってたのは、流石です。この時期のハゴの味は大したことないと思っていましたが、食べてビックリ! 適当に脂が乗って、旨いじゃないか! 目から鱗、舌からも鱗でした。
ps マタカとハゴの一部は港で活かし網の中へ。記念撮影には加わりませんでした。
|
|