盆の帰省のお楽しみの1つは瀬戸内海の大畠での船釣り。町の入り口に『鯛の町』と掲げてあるとおり、鯛釣りでは有名な場所だ。今回の釣り場は数が釣れる港から40分ぐらい走った沖家室島沖に行くことにした。
流し釣りで鯛を狙う。ウマズラハギも釣れる。初めての釣り場なので、最初に船長にストレートに、今日の釣りの『キモ』を聞く。「ウマズラはアワセる。鯛は待つ。特にチダイは追い食いさせるのが釣果を伸すコツ。」と教えていただく。最初のアタリでウマズラか、鯛かを見極めるのが難しいそうだが、アタリは多そうなので、こういう釣りは嫌いじゃない。
仕掛けは5号短ハリスの7本バリでタナを広く探る。ハリは伊勢尼9号使用。7本もハリが付いているので手返しが大変だ。エサはウタセエビの鼻掛けと、尾掛け。
最初の流しで早速2年生のマダイが顔を見せる。続いて一気に竿を曲げて3年生の登場。好調なスタートに『今日はイケル!』と思ったが、その後アタリが無くなってしまった。それもそのはず、上げてみると、ハリにエサが付いてないのだ。ウマの猛襲に遭っている。ボサーッとしているとエサは知らぬ間にきれいに取られて無い。流石にエサ取り名人と呼ばれるだけある。マメなエサの点検で対応するが、敵が手強過ぎる。しかし船長はダブルでウマズラを釣っている。ウマい。
ウマが多すぎるのか? 鯛が居ないのか? たぶんこの潮は後者だと思いつつ、潮が変わって、鯛が口を使うのを期待しながら、真剣になってウマを釣ろうとした。こいつの肝は旨いから本日の隠れ本命だ。刺身も薄造りでフグのようにポン酢で食べるように、家から「馬路村の柚子ポン」をわざわざ持ってきた。ウマヅラハギをシメるとき、血抜きと同時に腹を少しナイフで切って腸を取り除いておくと、持ち帰ってからも臭味が無いと、船長に教えてもらったが、なるほど!美味しく肝や刺身が食べられました。
始めはウマも針掛かりしたが、そのうち学習能力を得て、掛からなくなる。仕掛けを入れてタナを取り、1分待っているともうエサが無くなってハリがピカピカだ。そこでこちらも学習能力を発揮。タルマセ釣りやタタキ釣りなど色々やってみる。が、鯛のことが頭の片隅にあるから、思いきった作戦に出られない。しっかりウマに遊ばれながらも、マダイが寄ってくればウマズラより先にエサを取りに来ると信じて、エサの点検を繰り返し、何とか数匹ゲット。
そして11時頃、潮が下げ潮に変わってお待ちかねの変化が。始めモゾモゾで、次に竿をひっぱたたくように曲がった。大物の予感。船長に目で合図を送る。時々強烈に突っ込むのをドラッグを効かせながら鯛の抵抗を楽しむ。浮いた。けど意外と小さい。大鯛かと思ったが、4,5年生のマダイと下の枝に大きなウマズラハギがスレでオマケに付いていたのだ。まあ、嬉しいような、ちょっと残念。その後、船頭さんも大鯛を掛けたが、ハリを折られ悔しがったいた。
後半チダイが釣れるとの船長の予想通り、それ以降チダイとマダイが掛かりだし、1時間半ほど、流す度に釣れる、釣れる。一荷は当たり前。最高5匹。4匹一荷が3度で、まるでメバル釣りのように釣れた。良型のマダイも結構混ざり、12時半気分良く沖上がりした。
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灯台まわりに船が集まってくる。
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1日目はテッサ風にウマズラハギを
鯛は翌日の方が脂が乗って旨かった。
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