2003年後半 釣行録

11月1日 敦賀沖 晴れ 旧暦9日(小潮)
敦賀 色ヶ浜 甚五郎丸
釣果
(マッキー)
スルメイカ
1パイ

 前から一度やってみたかったタルイカ(ソデイカ)釣りに、釣友のノブさんのお世話で出掛けることができた。他メンバーはUさん、Tさん、ドラゴンさん、紅海さん、釣魚食人さんの計7名の仕立だ。初めての釣りなので、釣り方が分からない分、逆に準備は楽しかった。

 今年のタルイカはあまり良くないそうで、ハマチを釣ってからタルに行こうかとの話も出たが、玉砕覚悟で、タル一本で行こうと話がまとまる。午後の11時頃港に着き、船を待っていると沖から半夜便が戻って来て、10名ほどのお客さんが船から降りてきた。船中6杯だったとのこと。やはりイマイチのようだ。

 12時出港。凪の日本海を1時間ほど走り、釣り場に到着した。漁り火が点けられ眩しいほどの船上からパラシュートアンカーが降ろされた。仕掛けは50号、3.3mの真鯛竿にPE6号を巻いた電動リール使用。大型片天ビンに120号のオモリ、水中ライトを付け、ゴムクッションを介して3m程のハリスの先に金串のようなタルイカ針へサンマを串刺しにしてから輪ゴムで留める。

 仕掛けを下ろしてすぐ、早くもミヨシに陣取った紅海さんが「来た、来た♪」と笑顔。船長もビックリ。まるで最初の釣り方のレクチャーを受けるがごとく、良いお手本になった。ギャフが入れられ船上に引き上げられた。初めて見る生きたタルイカだ。この調子なら今夜は凄いぞと期待する。

 だがその後、水深90m〜70mのタナを探るが、誰もさっぱり。ノブさんがいれてくれた珈琲や温かいカップラーメン食べながら、幻想的な深夜の船上世界を楽しむ。途中、スルメイカが間違って掛かって来た。何でも釣れれば嬉しい。これを餌にしようとチョットだけ思ったが、『もしかの時』用のお土産にキープ。

 4時半頃、釣魚食人さんの竿が大きく曲がり7、8Kgのジャンボサイズが釣れる。慢心の笑顔で皆から拍手喝采を浴び、カメラに収まる。「来年の年賀状はこれで決まりい!」と言っていた。その頃から皆にアタリが出て釣れだした。でも自分にはさっぱり。もう余裕モードになっているノブさんが心配して見に来てくれる。いよいよ『もしかの時』の覚悟をしていたその時、、、、

 ドラグをゆるゆるにしておいたリールから道糸が出て行った。「やった〜」「やっと来ましたあ〜♪」 竿は大きく曲がり、道糸はズルズルズルっと出て行き、140m付近でやっと止まった。船頭さんも飛んできてくれて、「こいつは大きいぞ!」と期待を持たせてくれる。今度はドラグを少し締めて巻き上げにかかる。手で道糸を引いてリールの方に送ると結構な重みが伝わってくる。しめしめ。少し巻き上げると、また糸が出ていく。ドキドキしながら暫しハイテンションだ。大きなクーラーボックスを持ってきて良かった。家の冷凍庫もイカを入れるスペースを確保してきて良かった。大きすぎると硬いかな?なんて心配しながら、大きなタルイカを抱いて『はいポーズ』してデジカメに収まってる姿が頭をよぎった。その時、その時だった。プッツン。

 大きく限界近くまで弧を描いていた竿が弾力の無い直線になり、頭の中は真っ白けに。「あ〜れ〜〜」 イカもテンションも奈落の底に沈んでいく〜 少しリールを巻いてみると竿先から道糸がフアフア〜と情けなく舞っている。高切れだ。ガツカリ。予想だにしていなかった高切れ。糸に傷があったか、魚が触ったか? やっと掛かってくれたのに、釣れる時ならたいしてショックは少ないのに、こんな時に限って、、、、、残念無念。結局、『もしかの時』になってしまった。

この雰囲気、良いですね〜


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