1999年後半 釣行録

12月16日 西度合〜丸山出し 晴 小潮(旧暦9日)
師崎出港 忠栄丸
釣果
(マッキー)
小ダイ
8匹
カサゴ
16匹
かわはぎ
1匹


 
 水温が高いとはいえ、さすがに12月ともなると季節風が吹きまくる。この16日は朝鮮半島に低気圧が現れ、気圧配置も緩みそうだったので、『前回の夢よもう一度』と思い、大鯛を狙いたかった。しかしいつも行く釣宿は予約で一杯だったので、大鯛は諦め、根魚狙いで、乗合船に方針転換した。

 釣友もせっかく休暇を取っていたので、確実な線で行ってみた。今回乗った師崎の忠栄丸はメバルやカサゴ狙いの事が多く、マッキーが初めて師崎で乗った釣船である。その当時はメバルがワンサカ釣れて、お客さんも『メバル名人』が多く、色々とベテランから釣り方を教えてもらった。

 ビーズ仕掛けなども市販されていなかったので、作り方を教えてもらったりもした。釣りに行ったら、上手な人に訊くことは釣りが上手になるコツだと思う。自慢話を喋ってばかりでは上手にならない。(自分のことか?)

 出港して30分、神島の北西にある西度合に着くと、予想に反し白波状態。風も冷たい。餌のウタセエビを付けて投入、釣り開始。期待して竿先をジーと見つめるが、アタリ無し。仕掛けを上げてみると、いつの間にか下バリだけ餌が無くなっている。どうも水温が高く餌取りが多いようだ。

 小潮だからメバルは最初から諦め、カサゴを狙っているのだが、そのカサゴも釣れない。最初に釣れたのは小ダイ、続いてベラ、トラハゼそしてカワハギ。やっとカサゴが釣れたかと思えば、ミニサイズ。釣れない時は底を狙うので、根掛かりも多発する。釣友もつれない返事。。。

 こんな調子で10時に神島の東にある丸山出しに場所移動。波もだいぶ収まってきた。移動中、同乗の釣宿の助手のおじいさんに、カサゴ釣りの秘訣を訊き出す。

 「仕掛けの一番下は、切り身を付けるとええよ。」と教えてもらう。ナイフを持っていたので、ベラの鱗を取り切り身にしたが、「あかん!トラハゼがええ。」と言われる。言われるままに5匹釣ったトラハゼを全て卸して、カサゴの餌とする。

 カサゴの身でも良いそうだ。だが、カサゴでカサゴを釣るのはちょっと抵抗がある。毎日船に乗っていると色々な事を試しているんだ、と感心する。この辺が釣り人とプロとの違いか。この現地調達の餌で、釣友もマッキーも調子を出し、大カサゴを釣り出した。

 毎年、12月の伊良湖水道のカサゴは大きい。期待通り20cmオーバーのカサゴを数匹『ゲット、ゴット、ゴットン。』海もベタナギ状態になり、もっと釣りたかったが、沖あがりの時間となってしまった。次回のメバル、アイナメ狙いでの大漁を期して納竿とした。


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