先ずは情報収集からです。潮干狩りのできない日もあるのです。何しろ潮が干ってなければ、潮干狩りとは言えませんからね。小潮時は潮干狩りを開催していないので、最適な日時と干潮時間を前もってよく確認してから出かけましょう。
潮干狩りは大潮から中潮が適しています。大潮の時はお昼前後が干潮となるので、弁当を持って行って、掘る前か後に食べる事になります。 掘る道具はホームセンターや釣具屋さんなどで『潮干狩りセット』で売っています。土日曜は潮干狩り渋滞もあるんですよ。抜け道、駐車場も前もってチェック! 行く日が決まったら、干潮時間の2時間位前には開始できるように、すこし早めに出発します。コンビニも現地近くではお弁当の売り切れや混雑している事も多いので、早めに確保しておきます。子供と一緒の時は子供は始めは張り切って掘っていても必ず飽きるので、その対策を前もって考えておきましょう。 何もアサリを採るだけでなく、色々な干潟の生物を子供に観察させるのも面白いと思いますよ。よく潮干狩りに来て子供に「アサリも採らんで、遊んどっちゃあいかん。」と怒っている親がいますが、遊びに来たんだから、遊んでいても良いのではないでしょうか。働き過ぎ。泥だらけになった服の替えとタオルだけは忘れずにね。 採る場所はとりあえず大漁を目指すなら、出来るだけ波打ち際まで行った方が良いと思います。また地形の変化のある所にもアサリは沢山います。人が掘った後の月面のクレーターの様になっている、その周りにも何故か沢山アサリは集まっています。一カ所に居ないで色んな所を探してみましょう。そして「此処ぞ」という場所を集中的に掘ります。 ただし、アサリは深く掘ってはいけません。アサリは浅蜊と書くのですから。10〜15cmの層を広く浅く掘っていきます。 干潮を過ぎると急に満ちて来るので、それまでが勝負です。こうなったら遊んでばかりはいられませんね。 最初に入漁料を払い、袋をもらいますが、掘る時に直接入れないでバケツや籠に入れておいて、最後に入れ換えた方がいいと思います。沢山採れたときは超過料金が出るので財布は持っていきましょう。 海でアサリをザッと洗い、間違って入れてしまった石や、身の入ってない殻などは捨てます。漁協の市場の所に水道(海水)があれば、そこで更にきれいに洗います。両手でアサリを沢山もって、ゴリゴリすり合わせます。その中に泥の入った殻だけのアサリがあれば、変な音がしたり、手のひらに泥が少し残るから分かります。これはおいしくアサリをいただくための大切な作業で、ぬかりなく丁寧にやります。 そしてポリタンクやペットボトルに海水を入れて(海水の水道が無ければ海で)帰ります。前もって近所にアサリをお裾分けするときにも海水があった方が喜ばれます。それに砂出しに自分で海水を作るより適しています。採った所の海水が『アサリにやさしい水』というわけです。やさしいと言っても、最後は食べちゃいますけどね。 尚、海水は朝、現地に着いたら前もって汲んでおいた方が、帰りの混雑を少しでも避けられますよ。 海水を汲み忘れた人は3.5%くらいの塩水を作って砂を吐かせます。釘を入れると砂を吐きやすいと、いうのは迷信みたいです。 クーラーを持参して洗ったアサリを入れ、海水を入れて蓋をしておけば家に着く頃(1〜2時間)にはもうかなり砂出しが完了しています。暖かい時期になると車内は暑くなるので凍らせたペットボトルなどを入れて冷やして持ち帰った方がいいですね。 砂出しが終わったら、10個くらいアサリを両手に持って、流水下でゴシゴシやると、殻だけのアサリがあれば、手に砂が残ったり、アサリのぶつかりあう音がカラカラ(空空)とするので分かります。 後は味噌汁、酒蒸し、スパゲティー、深川丼、バター蒸し、佃煮、シチュー・・・と美味しく食べて下さいね。 |
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