少し大きめのお盆の作り方 (600×250×33mm)
底板1
細長い棒状のカリンとナラを使用

使用工具
テーブルソー、自動カンナ盤、卓上丸のこ、トリマー、ハタガネ、ベルトサンダーなど
テーブルソーや自動カンナ盤で厚さを整えます。幅は自由で構いませんが、集成後にもう一度自動カンナを掛けるので、全体の幅はカンナ盤で削れる幅以内にします。

出来上がりを想定して、並べたところです。自由な色の板や幅を変えたりして、お盆を表現します。


集成後もう一度カンナを掛けるので、厚みは10mm以上あった方がいい。
広い平らな板にクラフトテープを貼っておき接着剤がくっつかないようにしておきます。

接着面がたくさんあるので、遅延タイプの接着剤を使います。

ハタガネ、押さえ板、濡れ布巾など前もって準備しておきます。

手早く接着剤を塗っていきます。

均等に圧を掛けますが、反るようでしたら垂直方向にもクラフトテープなどで接着しないような工夫をして、上からも重石などで圧をかけます。

はみ出した接着剤は濡れ布巾で拭き取っておきます。
1日以上放置して、木工用接着剤が完全に硬化したら、両面にカンナを掛けます。6mmの厚さにしました。薄くなると表面が割れやすいので、少しずつ削ります。



底板2 矢羽根模様
柾目のタモを使用。
柾目の板で横線がはっきりした板。

テーブルソーで、正確に真っ直ぐ、45度に幅18cmに切ります。順番を変えないように。

45度の板など添えてカットします。
両端は使いません。
縦に真っ直ぐにして並び替えたところです。
更に1本ずつ飛び飛びに裏返して並べました。

板が厚いときは、切った後に挽き割りすると複数枚出来ることになります。
木工用接着剤を使って接着集成。
ハタガネで締めて、圧着します。
側板の作製
650×33×15mmの板を3枚使用
ここではウイスキー樽の解体曲げ戻し板を使用。反っていたり直角が出ていないと、コーナー部がピッタシ決まりません。
トリマーやルーターを使って、底板が嵌る6mmの溝を削ります。一度に深堀せず3回くらいに分けて、少しずつ溝を削ります。
自作の簡単なトリマーテーブルです。

ノコギリ、テーブルソー、卓上丸のこなどで、板の端を45度にカットします。


卓上丸のこ(クロスカットソー)でカットすると正確で綺麗な面が得られます。箱作りや、額作りには重宝します。

固定をしっかりしないと、ずれるし、危険です。
ゆっくり切った方がいいですね。
600mmと250mmの2組、同じ長さに切り揃えました。
45度が135度(内側と外側に注意)にならないように、切る方向を間違えないようにします。
側板の溝の長さに合わせて底板を長方形にカットします。
底板に嵌め込んで木工用接着剤をつけ、周囲を圧締。

補強とアクセントを兼ねて4mmの黒檀を嵌め込んだ。


補強の他の方法では丸い孔を開けて丸棒を埋めても良い。
組んでも良い。得意な方法で、、、
留めのはみ出した部分を削り取って研磨。ベルトサンダーを使うと容易です。
上部外周をトリマーを使って丸くトリミング。
サンドペーパーで研磨。底板の隅の部分や側板の内面は磨きにくいので、組み立てる前に磨いておくと良い。
完成。防水と強度を考慮してウレタン塗装をした。カリンの赤色が鮮やかに浮かび上がる。