炭焼き(Vol.25) 

一日で炭ができる簡易炭焼き窯による
『お手軽炭作り』
初体験レポートです。




材料となる竹を採ってきて乾燥させます。
本当は3,4ヶ月乾燥させるといいそうです。
約35cmの長さにチェーンソーで切り
薪割りで適当な幅に
割っておきます。
竹じゃなくても木ならオッケー、籾とか剪定枝とか何でも。



この窯は珪藻土岩をくりぬいて作られています。
リンク先の『きまぐれ★ふらわあ』の
タッコ&ケンさんに教えてもらい、
『キンカ』という会社で買いました。

炭作りだけでなく燻製や炭火蒸し焼き、
特に石焼きイモは凄く上手にいきますね。
勿論、木酢液や竹酢液も作れます。

割った竹をいっぱいに詰め込み
上に着火材を置き点火。
緊張の初窯です。




あれ〜っ?着火材が消えてしまいました。
更に着火材を追加、燃えやすそうな
木っ端も載せて再試行




全体に火が回った所で
蓋をします。

始めは煙突から白い煙が出ていたのですが、
またまた、あれ〜っ?
15分もすると煙が出なくなり
うちわで通風口から扇ぎ
息も絶え絶え、、、
1時間ほど蘇生を試みましたが、
どうも火が消えてしまったようです。




蓋を開けて竹を一本取りだしてみました。
やっぱり、まだレヤーですね。

竹を入れすぎた?
竹の乾燥が足りなかった?
蓋をするのが早過ぎた?

そこでもう一度
竹を取りだして乾燥させ
翌日、再挑戦です。
早い話が失敗ですなあ。

そこで色々考えました。
窯には熱が全体にまわり易いように
竹を少な目に入れてみる。
竹の上の火が完全に起きるまで
時間を長めにしてみる。
更に籾殻をたくさん
竹の間に入れてみる。




色々と一晩考え、新たに挑戦です。
今度は上手くいきました。
白い煙がモクモクと立ち上がり
前日とは違う雰囲気です。
下の通風口をだんだん閉めていき、
3時間半ほど燃やしました。
退屈ですので窯の横で
余裕のスケッチです。

煙が透明になってきたので
ちょっと蓋を開けて覗いてみました。
先までウエルダンでした。
でも、途中で開けちゃって良いのかなあ?




煙突を外して通風口とともに蓋栓をして、
蓋の周りの隙間にも砂を入れて密封しました。




6時間ほど放置
窯全体が冷えるのを待って、
いよいよワクワク、蓋を開けて
竹炭の取り出しです




初めてにしては、まあまあの出来じゃないですか♪
簡単ですね(ちょっと失敗したけど)
叩くと
カーンカーンと響く
備長炭みたいな具合にはいきませんが、、、
そんなに強く叩いたら折れちゃいますよね。

この窯に慣れたら、今度はドラム缶方式に
挑戦です。


炭の効用

さて、竹炭をいっぱい作って何に使うんですか?ですが、まず脱臭です。新しい発泡スチロールの箱でも、蓋を開けてクンクン臭ってみると、クサイですよね。そこで炭を入れて臭ってみると・・・臭くない!この実験でお分りのように・・・炭の脱臭効果はスゴイのです。
 
 で、マッキーとしては釣りに使うクーラーボックスに入れておきます。勿論、釣りに持って行く時は出しますよ。冷蔵庫の臭い消し、これもいいですね。冷蔵庫やクーラーボックスは炭の置き場にもなって丁度イイです。
 
 水道水のカルキ抜きにも効果があります。お風呂の残り湯に入れて、次の日に洗濯の水にも使います。エコですね。枕元に置いて寝ると安眠効果があるとか?マッキーには暗示効果がありました。

 ご飯を炊く時に一緒に入れるとご飯が美味しく炊ける。天麩羅の油に入れるとカラっと揚がり、油もいたまない、らしいですが、これは試しておりません。手作り味噌や手作り納豆、手作りワインのヒネ臭取りなどには試しました。良好です。

 熱帯魚の水槽に入れてやると水が輝いてきますね。でもこれは一時的ですからバクテリアの力を借りた濾過の方が持続的です。病気が出たときなどの応急処置用ですね。長く飼うには炭の力だけではオーバーキャパシティーです。

 何回も使った炭はプランターの植物の隣りに置いておきます。雑草が生えにくく、植物も元気印です。更に、この炭はバーベキューや焼き魚用の炭になり、その灰は土壌の改良剤として土に帰します。そこに竹を植えてやると、、、

 他にも炭には色んな不思議な力があるようです。炭は隅に置けませんね。(やっとでた)